一般社団法人 日本感染症学会
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学会について

理事長ご挨拶

一般社団法人 感染症学会理事長からのご挨拶

理事長 舘田 一博

 2017年4月に、新理事長に就任しました舘田一博でございます。日頃より、感染症診療・研究・教育を通して日本感染症学会の活動にご協力いただき誠に有難うございます。
 本学会は1926年(大正15年)に当時東京市立駒込病院長で在られた二木謙三先生が中心となり、日本伝染病学会として設立されました。その後、1974年に社団法人日本感染症学会と名称を変え、2013年3月からは一般社団法人日本感染症学会として現在に至っております。本学会は設立以来一貫して、その時代に問題となる感染症に関して学術・研究活動を推進してまいりました。このような歴史と伝統のある学会の理事長を務めさせていただく機会をいただき、その使命の重さを痛感しております。
 近年、感染症分野において新しい変化が生じているのはご承知の通りです。新興・再興感染症はその1例であり、また耐性菌の出現と蔓延は世界的かつ社会的な問題として注目されています。これらは文明の発展、生活様式・環境の変化、抗菌薬の普及と密接に関連した事象であり、またグローバル化・ボーダレス化の中で加速する社会現象として考えておかなければなりません。私が研修医であった30年前には健常人にMRSA感染症が発症するなど想像もできませんでした。しかし今では、どこの病院でも普通に市中感染型MRSAが分離される時代になってきたことに注意しなければなりません。病原体は確実に進化を続けており、特に薬剤耐性とともに病原性を保持した高病原性薬剤耐性菌の出現と蔓延には特別な注意を払いながら対応していく必要があります。
 このような時代において、日本感染症学会の果たす役割と責任は益々大きくなっていると感じております。診療においては、感染症専門医をはじめとする関連資格を有する人材の育成を加速していく必要があります。また、感染症に関する卒前・卒後教育システムに関してもさらなる充実を達成することが重要です。欧米の教育システムをうまく取り入れながら、グローバル化する感染症問題に対して適応できる人材育成が急務となっています。研究においては、感染症の疫学から新しい診断法、新規の治療法から病態の解明まで、リサーチマインドをもった感染症医の育成が求められる時代となってきました。特に、学際化・国際化の視点を意識した研究の展開がますます重要になっていくでしょう。日本の感染症学の歴史をしっかりと継承しながら、世界に情報を発信できる新しい時代の感染症医の育成が必要となっています。
 日本感染症学会も進化を続けます。時代が求める感染症診療と研究に応えるべく、学会活動の中で、教育啓発活動を通して、感染症問題に対してコミットしていくことを誓います。そして何よりも、若い世代が生き生きと活躍できる学会を目指して、学会員の皆様とともに活動を続けていきたいと思います。日本感染症学会のさらなる発展のためにご理解とご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。

2017年4月
一般社団法人日本感染症学会
理事長 舘田 一博