1.都道府県知事が疑似症患者の入院を勧告できるのはどれか。
a 破傷風
b ペスト
c ジフテリア
d 細菌性赤痢
e 急性灰白髄炎
2.緑膿菌以外にメタロ-β-ラクタマーゼ産生菌増加が懸念されている菌はどれか。2つ選べ。
a 黄色ブドウ球菌
b 大腸菌
c 腸球菌
d バクテロイデス・フラジリス
e アシネトバクター属菌
3.25歳の初期研修医。HBs抗原陽性、HBe抗原陽性の患者から採血を行った際に、患者血液が付着した採血針を誤って、自分の左手背に刺してしまった。研修医は学生時代にB型肝炎ワクチンを3回接種済みである。直ちに研修医の抗体を調べたところ、HBs抗体は112.2 mIU/mLであった。
この研修医に対して適切な対応はどれか。
a HBワクチン接種
b HBIGを投与
c HBワクチン接種とHBIG投与の両方を実施
d ラミブジンを投与
e ワクチン・HBIG・ラミブジン いずれも不要
4.経直腸的前立腺生検後の発熱患者の血液培養から大腸菌が分離された。分離された大腸菌の薬剤感受性をディスク法で判定したところ、セフォタキシム、セフポドキシム、セフェピム、アズトレオナムに耐性で、セフメタゾール、メロペネムに感性であった。クラブラン酸を添加したセフポドキシムディスク周囲の阻止円径は非添加の場合と比較して有意に拡大していたが、EDTA、メルカプト化合物、ボロン酸は阻止円に影響していなかった。
分離大腸菌のβ-ラクタム耐性機序として最も考えられるのはどれか。
a 細胞壁合成酵素の変異
b 抗菌薬アセチル化酵素の産生
c メタロ-β-ラクタマーゼ産生
d クラスCβ-ラクタマーゼ産生
e 基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生
5.7か月の乳児。5日前にBCG接種を受け、接種部位の変化(針痕部の発赤と化膿疹)を心配して来院した。一昨日より接種部位の発赤を認め、接種痕が膿疱様になってきたという。発熱はなく機嫌もよい。
対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 「周りで結核に罹った人はいませんか」
b 「経過をみますので10日後にまた受診してください」
c 「ツベルクリン反応の検査をしましょう」
d 「黄色い膿を採取して抗酸菌染色をしましょう」
e 「結核のお薬をのみましょう」
6.先天性風疹症候群について誤っているのはどれか。
a 妊娠初期の風疹ウイルスHI抗体価が16倍以下の妊婦では注意が必要である。
b 予防には妊婦へのワクチン接種が有用である。
c 主要徴候として白内障、難聴、先天性心疾患がある。
d 咽頭からのウイルス排泄は数か月以上続く。
e 診断後7日以内に最寄りの保健所に届け出る。
7.成人の急性骨髄炎の治療期間として正しいのはどれか。
a 2週
b 6週
c 3か月
d 6か月
e 生涯
8.子宮頸癌発生におけるハイリスク型ヒトパピローマ・ウイルス(HPV)はどれか。
a 6型
b 11型
c 16型
d 42型
e 43型