日本感染症学会

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ジカウイルス感染症 一般の方へ

最終更新日:2019年1月22日

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 ジカウイルスは、デング熱と同様に、ヤブ蚊によって媒介されるウイルス感染症です。ヒトがジカウイルスを保有するヤブ蚊に刺されると数日後に発疹や発熱などの症状がみられます。症状はデング熱よりも軽症で、自然に軽快します。このジカウイルス感染症の流行地域は2015年以降に中央および南アメリカ大陸、カリブ海地域において急速に拡大しています。

 また、2015年以降の南北アメリカ大陸における流行において、妊婦さんがジカウイルスに感染した場合に胎児に先天性異常(小頭症など)が見られることが報告され、さらにこの胎児に於ける先天性異常にジカウイルス感染が関係していることが判ってきました。すなわち、一般の人のジカウイルス感染症は軽いものの、妊婦さんの感染では赤ちゃんの先天性異常という重大な問題が発生することが明らかになってきました。

 現在、国内ではジカウイルス感染症は流行していませんが、妊婦さんが流行地域(ジカウイルス感染症リスクアセスメント参照)に旅行した場合にジカウイルスに感染する可能性があります。日本感染症学会ではジカウイルス感染症を疑う妊婦さんの診察、必要に応じた検査診断が円滑に行われるようにするため、「ジカウイルス感染症協力医療機関」を公表することにしました。

 一般市民の方々におかれましては、まずは、かかりつけ医とご相談下さい。

ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html

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