日本感染症学会

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第94回日本感染症学会総会・学術講演会

COVID-19に関連した論文:検査・診断

最終更新日:2020年10月21日NEW

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検査・診断

Accuracy and stability of saliva as a sample for reverse transcription PCR detection of SARS-CoV-2.(慶応義塾大学)NEW
著者名 Uwamino Y, Nagata M, Aoki W, Fujimori Y, Nakagawa T, Yokota H, et al.
雑誌名 J Clin Pathol. 2020 Sep 14;jclinpath-2020-206972. doi:10.1136/jclinpath-2020-206972. Online ahead of print.
要点 唾液でのSARS-CoV-2 RT-PCR検査の精度と検体安定性に関する報告。感冒のある患者およびCOVID-19患者から唾液と鼻咽頭ぬぐい液それぞれ196検体を同時に採取し、RT-PCR検査を行なったところ86.7%の検体で結果が一致した。特に発症後10日以内の検体では高い一致率を示した。また、10検体のCOVID-19患者由来の唾液を、特に前処理等行わずそのまま室温で保存し、繰り返しRT-PCR検査を行い検体保存性を確認したところ、初期Ct値の高い1検体を除く9検体では7日以上保存しても判定に影響は認められなかった。
Infiltrative Shadows in COVID-19: Pneumonia or Pulmonary Embolism? (東京大学医科学研究所附属病院感染免疫内科)NEW
著者名 Nagai H, Yamamoto S, Saito M, Adachi E.
雑誌名 Intern Med. 2020 Oct 1;59(19):2443-2444. doi: 10.2169/internalmedicine.5380-20. Epub 2020 Aug 12.
要点 COVID-19症例において、肺血栓塞栓症を来した症例の画像報告。
Clinical Evaluation of an Immunochromatographic IgM/IgG Antibody Assay and Chest Computed Tomography for the Diagnosis of COVID-19. (自衛隊中央病院)
著者名 Imai K, Tabata S, Ikeda M, Noguchi S, Kitagawa Y, Matuoka M, et al.
雑誌名 J Clin Virol. 2020 Jul; 128: 104393. doi:10.1016/j.jcv.2020.104393.
要点 新型コロナウイルス感染症の診断におけるIgM/IgGの検出は早期診断としての価値は乏しいが、PCR検査が実施できない場合は、胸部CT検査と組み合わせることによって診断価値がある。
Cautious handling of urine from moderate to severe COVID-19 patients.(国立国際医療研究センター)
著者名 Nomoto H, Ishikane M, Katagiri D, Kinoshita N, Nagashima M, Sadamasu K, et al.
雑誌名 Am J Infect Control. 2020 Jun 2; S0196-6553(20)30350-3. Doi:10.1016/j.ajic.2020.05.034.
要点 気道検体や便からのSARS-CoV-2 RNAの検出や排泄期間については今までに報告されているが、尿からのウイルス排出に関しては情報が少ない。今回、国立国際医療研究センターに入院した20人のCOVID-19患者の尿中のSARS-CoV-2 RNAの検査を行い、中等症、重症患者、それぞれ1名ずつに、尿中からSARS-CoV-2 RNAを認めた。中等症患者ではSARS-CoV-2 RNAが尿中に1回確認されたのみであったが、重症患者では4日空けて連続して尿中から確認された。中等症以上のCOVID-19患者では、医療従事者は感染管理上、尿の取扱についても注意を払う必要がある。
Evaluation of rapid diagnosis of novel coronavirus disease (COVID-19) using loop-mediated isothermal amplification. (埼玉医科大学病院)
著者名 Kitagawa Y, Orihara Y, Kawamura R, Imai K, Sakai J, Tarumoto N, et al.
雑誌名 J Clin Virol. 2020 May 21; 129:104446. doi:10.1016/j.jcv.2020.104446.
要点

LAMP法を用いた新型コロナウイルスの遺伝子検出法は、RT-PCR法に比べて簡便な方法であり、幅広く医療機関で実施可能な検査法として有用である。

Evaluation of a high-speed but low-throughput RT-qPCR system for SARS-CoV-2 detection. (埼玉医科大学病院)
著者名 Sakai J, Tarumoto N, Orihara Y, Kawamura R, Kodana M, Matsuzaki N, et al.
雑誌名 J Hosp Infect. 2020 May 21; S0195-6701(20)30256-5. doi:10.1016/j.jhin.2020.05.025.
要点 超高速PCR法を用いた新型コロナウイルス感染症の遺伝子診断法は従来のRT-PCR法に比べて短時間で検査結果が得られ、感度および特異度にも変わりがない有用な検査法である。
Difficulty of downscaling the precautions for coronavirus disease-19 based on negative throat polymerase chain results in the early phase of infection.(国立国際医療研究センター)
著者名 Suzuki T, Kutsuna S, Nakamura K, Ide S, Moriyama Y, Saito S, et al.
雑誌名 J Infect Chemother. 2020 May 8; 26(8):851-3. doi:10.1016/j.jiac.2020.05.002.
要点 入院時の咽頭の新型コロナウイルスPCR検査は陰性だったが、後日再検査で陽性が判明した症例の報告である。武漢からのチャーター便で帰国した患者であり、入院時のPCR検査は陰性だったが、症状が続くために感染対策を継続していた。PCR検査は特に発症早期では偽陰性の可能性があるため、PCR検査の結果だけに基づく感染対策解除は注意が必要である。また、地域の中でもPCR検査の結果に頼った感染対策は注意が必要である。たとえば非流行地域では接触歴がある場合に自主的に隔離を促し、流行地域ではPCR検査に頼らず症状があれば自主的に隔離を促すなど、現実的に実施可能な方法を確立する必要がある。
Development of a protective device for RT-PCR testing SARS-CoV-2 in COVID-19 patients.(聖マリアンナ医科大学)
著者名 Tsuchida T, Fujitani S, Yamasaki Y, Kunishima H, Matsuda T.
雑誌名 Infect Control Hosp Epidemiol. 2020 Apr 13; 1-2. doi:10.1017/ice.2020.121.
要点 PCR採取時の防護シールド開発についての報告論文である。
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