日本感染症学会

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Clostridioides difficile感染症診療ガイドライン

最終更新日:2023年8月10日

会員各位

 Clostridioides difficileは医療関連感染として最も多くみられる嫌気性菌であり、下痢症や偽膜性腸炎などの多様なClostridioides infection(CDI)を示すことが知られている。2018年にC. difficileによる感染症に対する診療の向上を目的として、日本化学療法学会ならびに日本感染症学会から「Clostridioides(Clostridium)difficile感染症診療ガイドライン」が発行され、このたび、新たな知見をもとに改訂し、2022年版を作成した。
 ガイドラインの作成にあたっては、現時点でのエビデンスに基づいて作成し、総論およびクリニカルクエスチョンを記載した。本ガイドラインは日本でのC. difficile診療の現状を尊重し、専門家の意見をふまえたうえで推奨を記載した。今回は、各項目の修正のほか、フィダキソマイシンに関する知見やNAAT検査の普及に伴い、フローチャートを含めて改訂を行った。
 本ガイドラインがわが国におけるC. difficile研究のさらなる発展の端緒となり、本邦からのエビデンス発信を含めた今後のC. difficile診療ガイドラインのさらなる改訂に繋がることを期待する。

2023年1月
CDI診療ガイドライン作成委員会 委員長 國島 広之
担当理事 三鴨 廣繁

Clostridioides difficile感染症診療ガイドライン2022

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