日本感染症学会

ガイドライン・提言Guidelines

COVID-19ワクチンに関する提言

最終更新日:2023年6月16日

「COVID-19ワクチンに関する提言(第7版)」の公表に際して

 COVID-19は5類感染症になりましたが、定点報告数は増加傾向にあり、夏の第9波が懸念されています。また、免疫を逃れる力がより強いオミクロン株XBB亜系統も増加しています。一方、高齢者、基礎疾患のある方、医療従事者や高齢者施設の従事者にオミクロン対応2価ワクチンの追加接種が始まりました。
 本提言は、COVID-19ワクチンについて、その有効性と安全性に関する科学的な情報を解説し、接種を判断する際の参考にしていただくために作成しています。このたび、①オミクロン株対応2価(起源株/BA.4-5)ワクチンの有効性と安全性、②6か月~4歳と5~11歳への接種の有効性と安全性、③ヌバキソビッド筋注の有効性と安全性について追加と修正を行い、その他の箇所についても適宜修正しました。また、簡潔にするため現在使用されていないウイルスベクターワクチンの章は削除していますので、ウイルスベクターワクチンについては第6版をご参照ください。
 COVID-19パンデミックは終息に向かっていますが、わが国での流行はまだしばらく続くためワクチンの必要性に変わりはありません。COVID-19ワクチンが正しく理解され、安全性を慎重に検証しながら、接種がさらに進んでゆくことを願っています。

 2023年6月16日

一般社団法人日本感染症学会
ワクチン委員会
COVID-19ワクチン・タスクフォース
委員長 西 順一郎

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