日本感染症学会

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令和5年度感染症専門医試験問題(抜粋)

最終更新日:2025年5月7日

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1.予防接種法のB類疾病に分類されるのはどれか。2つ選べ。

a 結核
b B型肝炎
c 急性灰白髄炎
d 季節性インフルエンザ
e 高齢者の肺炎球菌感染症

正解
d、e

2.生後10日の新生児。在胎28週で出生している。新生児壊死性腸炎の切除腸管からRhizopus microsporusが検出されたが感受性は判明していない。
この時点で適切な抗微生物薬はどれか。

a ミカファンギン
b フルコナゾール
c ボリコナゾール
d イトラコナゾール
e リポソーマルアムホテリシンB

正解
e

3.81歳の女性。7日前に左前腕蜂窩織炎のため入院し、スルバクタム・アンピシリンの投与が開始された。発熱、白血球増多、CRP高値が継続するため、5日前に抗菌薬はメロペネムに変更された。その後、体温は36℃台となり、左前腕の疼痛、発赤、腫脹と白血球数やCRP値は改善傾向であった。本日体温が37.6℃と上昇し、CRP値は改善傾向だが10.3mg/dLと依然高値のため、感染症科に相談があった。腎機能障害は認められなかった。感染症科医師の診察時、意識レベルは清明であり、左前腕は改善傾向と自覚していた。全身を診察したところ、右膝関節の疼痛・発赤・腫脹が認められた。
対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

a 右膝関節液を採取する。
b 左前腕のMRIを撮影する。
c バンコマイシンを追加する。
d レボフロキサシンを追加する。
e ロキソプロフェンを追加する。

正解
a、e

4.セファゾリン投与によりアナフィラキシーショックを呈した患者に対して、人工関節置換術の術後感染予防抗菌薬として適切なのはどれか。2つ選べ。

a メロペネム
b アズトレオナム
c バンコマイシン
d クリンダマイシン
e シプロフロキサシン

正解
c、d
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