日本感染症学会

ガイドライン・提言Guidelines

RSウイルス核酸検出検査に関する考え方

最終更新日:2025年12月11日NEW

会員各位

感染症診療において、原因微生物の迅速かつ正確な同定は、的確な診断と治療方針の決定において極めて重要な要素です。近年、RSウイルス感染症は乳幼児や高齢者を中心に重症化のリスクが高く、医療現場での関心が高まっています。その診断精度を高める手段として、感度の高い核酸検出検査が注目されています。


RSウイルスに特化した核酸検出検査の意義と運用の考え方を整理し、診療現場での適切な活用を支援することを目的として作成されました。特に、従来の抗原検査では感度に限界があることを踏まえ、ハイリスク患者への対応や入院管理において核酸検出検査の果たすべき役割を再確認しています。


RSウイルス感染症に対する診療の質向上と感染対策の一助となり、今後の検査体制整備や医療提供の在り方を考える上で有用な指針となることを期待しています。

2025年12月
一般社団法人日本感染症学会 理事長 松本 哲哉
感染症遺伝子検査委員会 委員長 栁原 克紀

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