日本感染症学会

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日本版敗血症診療ガイドライン2020における『CQ12-7-1敗血症患者に対する急性期ビタミンC投与』に関する推奨変更について(日本版敗血症診療ガイドライン2020特別委員会)

最終更新日:2022年10月21日

日本版敗血症診療ガイドライン2020特別委員会より以下のご連絡がございましたのでご報告申し上げます。

 J-SSCG2020特別委員会は、ガイドライン作成時のエビデンスに基づき、敗血症患者に対して急性期にビタミンCの投与を行うことを弱く推奨しました(CQ12-7-1)。
 しかし、2022年6月に大規模多施設ランダム化比較試験(RCT)が発表され、ビタミンCの投与が有害である可能性が報告されました。この結果を受け、本委員会は追加のシステマティックレビューを行い、新たに12のRCTを追加し、計23RCTのメタアナリシスを基に再検討を行いました。
 その結果、これまでの「弱い推奨」から、「敗血症患者にビタミンCの投与を行わないことを弱く推奨する(Grade2D: エビデンスの確実性=「非常に低」)」と「弱い非推奨」に変更しました。
 この推奨の変更については、日本集中治療医学会雑誌、日本救急医学会雑誌にレターとして掲載しています(2022年10月4日公開)。以下のリンクより内容の詳細についてご覧をいただけます。本件について、貴学会の会員の先生方にもご周知いただき、敗血症診療の一助としていただければ幸いと存じます。
 今後ともご支援宜しくお願い申し上げます。

 2022.10.21

日本版敗血症診療ガイドライン2020特別委員会
委員長 江木盛時(日本集中治療医学会)、小倉裕司(日本救急医学会)
理事 西田修(日本集中治療医学会)、久志本成樹(日本救急医学会)

ビタミンCの投与に関する推奨の変更:日本版敗血症診療ガイドライン2020
 日本集中治療医学会雑誌 リンク https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsicm/advpub/0/_contents/-char/ja
 日本救急医学会雑誌 リンク https://onlinelibrary.wiley.com/journal/18833772

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