日本感染症学会
理事長 砂川慶介
新型インフルエンザの発生が危惧される中,政府は,新型インフルエンザ対策の一つとして抗インフルエンザウイルス薬の備蓄を進めておりますが,備蓄が完了する前に新型インフルエンザが発生した場合には、一般流通分の抗インフルエンザウイルス薬を優先して使用することが予想されます。そのため、今シーズンについてはタミフルの適正使用を徹底することにより、流通分の確保を進めることが厚生労働省から要望されております。
このような状況ならびに抗インフルエンザウイルス薬の多用による耐性の出現を抑えるためにも,日本感染症学会の会員の皆様にはタミフルの使用に際して下記の項目の遵守にご協力をお願いします.
- できるだけ迅速診断キットで確認されてから処方すること
- 発症後48時間内の患者に処方すること
- 多用による耐性ウイルス出現を抑制するためにも,必要性を充分斟酌した上で慎重に処方すること