2020年2月から3ヶ月間、現場の先生方からCOVID-19 の貴重な症例を多数ご呈示いただきました。本当にありがとうございました。

　臨床現場の最前線で治療に従事し極めて多忙の中、お互いの情報共有という目的のため、貴重な時間を割いていただきましたことに、心から感謝いたします。お陰様で、多くの症例を提示することができ、一部は、海外からもこの様な取り組みも含め注目を集めておりました。一例一例を読ませていただくと、治療法の確立していない中、それぞれの医療機関でどのように最善の医療を提供していたかという臨場感と、そのご苦労が手に取るようにわかりました。

　当学会では、今回の症例提示が、お互いの情報共有という目的を一定以上達成できたのではないかと考えております。今回の症例提示は、ホームページのお願いの中にも記載しましたが、学術論文では無く、迅速な情報共有を目的とした単なる症例提示に留めておりました。今後は、これらの貴重な症例を積み重ね、論文として学会誌への投稿をお願いしたいと考えており、4月末日を持ちまして、緊急症例報告の投稿受付を一旦終了させていただきます。

　今後しばらくの間は、COVID-19の患者数も増え、現場のご苦労はますます増加すると予測されます。また、その終息には皆様の医療への貢献が必要不可欠です。是非、ご自身の健康にもご配慮いただき、患者様の予後の改善につながっていくことを祈念しております。本当にありがとうございました。

2020.4.23

一般社団法人日本感染症学会